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 沖縄返還を廻る密約文書の開示請求訴訟で勝訴した原告の一人で元毎日新聞記者の西山太吉さん(78)が、10日、文京区で「知る権利は守られたか」との演題で講演。

 9日の判決について、冒頭、「歴史に残る判決」「戦後民主主義において国家情報革命と言っていい成果を挙げた。」と評価。

「われわれが今回の判決を導き出していなければ、外務省の外部有識者委員会による報告書が密約に関する唯一の解明文書となり、国民の知る権利は封殺されていただろう」と指摘。

支援者らが約160人参加し、開会の6時半には、ほぼ満席で、質問コーナーでは50人から質問などが寄せられた。

 西山さんは10分の休憩時間にこれらに目を通したうえで、「日米安保関係を脱出しなければ21世紀における国家像はできない。日米安保聖域論、過去の体制を支えてきたのは密約だった」と語った。