<<Prof. Shima's Life and Opinion Shima教授の生活と意見。>>
『国文学 解釈と鑑賞』4月号が「プロレタリア文学とプレカリアート文学のあいだ」という特集を組んでいる。まさしく「特集」で、一巻まるまるをこの二つの文学の内容と相互関係について論じている。
目次の画像を見ていただけば一目瞭然だが、文学研究者の他に、先ごろ日弁連会長に選出された弁護士の宇都宮健児さん、シングルマザー支援のNPOに関わっている赤石千衣子さんなども執筆されている。また、高橋敏夫、川村湊、長谷川啓さんといった、社会文学会の元代表理事の面々をはじめ、ほとんど『社会文学』が引っ越してきたのかと思われるようなメンバーが執筆陣に加わっている。
これらの論考の中には、全面的に同感できるものもあれば、まったく首肯できないものもある。しかし『解釈と鑑賞』がこうした特集を組んだということは、このところ盛んになってきた1920~30年代の文化現象全体をとらえようとする研究動向と、今日我々が生きる社会の動きとを関連を解明しようとする流れを一層強めるものとなるに違いない。
いずれにせよ「プロレタリア文学」研究は、いろいろな意味で新しい研究段階に入ったといえるのではないかと思う。これについてはしっかりした論文、または研究動向の報告として、どこかに書いてみたいと思う。 .
『国文学 解釈と鑑賞』4月号が「プロレタリア文学とプレカリアート文学のあいだ」という特集を組んでいる。まさしく「特集」で、一巻まるまるをこの二つの文学の内容と相互関係について論じている。
目次の画像を見ていただけば一目瞭然だが、文学研究者の他に、先ごろ日弁連会長に選出された弁護士の宇都宮健児さん、シングルマザー支援のNPOに関わっている赤石千衣子さんなども執筆されている。また、高橋敏夫、川村湊、長谷川啓さんといった、社会文学会の元代表理事の面々をはじめ、ほとんど『社会文学』が引っ越してきたのかと思われるようなメンバーが執筆陣に加わっている。
これらの論考の中には、全面的に同感できるものもあれば、まったく首肯できないものもある。しかし『解釈と鑑賞』がこうした特集を組んだということは、このところ盛んになってきた1920~30年代の文化現象全体をとらえようとする研究動向と、今日我々が生きる社会の動きとを関連を解明しようとする流れを一層強めるものとなるに違いない。
いずれにせよ「プロレタリア文学」研究は、いろいろな意味で新しい研究段階に入ったといえるのではないかと思う。これについてはしっかりした論文、または研究動向の報告として、どこかに書いてみたいと思う。 .