<<Prof. Shima's Life and Opinion Shima教授の生活と意見。>>

ピアノ演奏・教育界の重鎮、横井和子さんの「音楽生活70周年卒寿を祝う」リサイタルが、3月17日、お茶の水のカザルスホールで開かれる。

2008年のコンサートの時のブログ記事を貼り付けておくが、フェリスの同僚のピアニスト、落合敦さんにうかがったところ、「90歳という高齢でこのプログラムをこなそうとは・・・」と驚かれていた。

↓「2008年11月18日 横井和子ピアノリサイタル」ブログ記事↓

横井和子さんは、女子美の創立者・横井玉子の義父である幕末・維新期の思想家、横井小楠の曾孫である。ピアニストとして、またピアノ教育者として、多くの実績を残され、日本の音楽界にあって誰からも尊敬される重鎮である。1982年度には洋楽の分野で「大阪芸術賞」を受賞されている。現在大阪教育大学名誉教授、日本ピアノ教育連盟名誉顧問をされている。

横井さんは女子美の創立100周年にあたり、女子美術大学美術館に木目の美しいグランドピアノを寄贈してくださり、そのピアノを使って何度か演奏会も開いてくださっている。そのたびに永いキャリアを積んだベテラン演奏家ならではの軟らかい響きが、JAMのホールを包んでくれた。

ぼくは女子美の歴史資料整備委員会の仕事で、何度かお目にかかり、そのお人柄にもたいへん親しみを持っている。その横井さんはまた、「音楽・九条の会」の呼びかけ人のおひとりでもある。幕末に国際社会を意識し、平和のうちに共存共栄する道を探った小楠の思想は、形を変えて和子さんのお仕事と姿勢のうちに表現されていると思う。

↓「音楽・九条の会」賛同のお願い↓
http://ongaku-9jo.net/yobikake2.pdf

今夜のリサイタルはそれほど規模の大きいものではないが、久々に横井さんのピアノに耳を傾け、束の間の豊かな時を過ごしたい。

↑引用終わり↑

落合さんには先日、横井和子さんから送られたピアノを試奏に来ていただき、女子美とフェリスとの交流にお力添えをいただく話を進めているところだ。その落合さん、横井和子さんとは井口基成門下の後輩にあたるということで、世間とは狭いものである。