<<Prof. Shima's Life and Opinion  Shima教授の生活と意見。>>


「蟹工船」のイタリア語訳者、ファリエロ・サリスさんからメールが来て、多喜二の話題が語られていた。重要なところを引用して紹介させていただく。

↓サリスさんからのメール(抜粋)↓
小林多喜二の話をします。

ようやくローマ大学で多喜二の『蟹工船』が教材として使われるようになりました。すごく嬉しくおもいます。

その上 ヴェネツィア大学のLuisa Bienati先生とPaola Scrolavezza先生が2009年に発表された La narrativa giapponese moderna e contemporanea 『日本近代現代小説』 の文献目録にも「蟹工船」登場!

がんばれ、多喜二!

インターネットの中だけの話ですが二年前に日本で小林多喜二ブームがあったことが最近イタリアで話題になりました。

そのなかで面白い話を紹介すると蟹工船の『蟹』が『海老』にかわっていました。どうおもいますか。なぜそうなったか私は見当がつかないです。

また、イランのザーケリーさんからも「ますます「蟹工船」に関心が向いてきます」とのお便りもあった。「蟹工船」ブーム、収まるどころか、多喜二に対する全面的な関心を呼び起こしてきているといえそうだ。