<転送歓迎>(重複ご容赦)
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」。の渡部です。

 世界同時不況が長引き、失業者が増加している。
 アメリカでは、2009年就業者が416万人減少(過去最悪)した。
 失業率もこの3ヶ月連続10.0%だった。
 ユーロ圏(16カ国)も2009年11月の失業率は10.0%で1998年以来の高水準となっている。
 日本においても失業者が増加している。

 そうした中、大学や高校の就職も厳しくなっている。
 1991年のバブル崩壊後の10年間は「就職氷河期」と呼ばれたが、昨年秋からは「就職超氷河期」とも呼ばれるようだ。

 私の勤務する千葉のA高校は<全日制>と<三部制定時制>の併設校だが、昨年12月21日段階の「進路決定の途中経過」は以下の通りである。
  (全日制・卒業予定者65人) (三部制・卒業予定者100人)
       <男23、女42>     <男44、女56>
大学           9               10
短期大学        2                1
専門学校       17               17
就職(学校斡旋)    7                9
就職(公務員)     0                0
就職(自己・縁故)   1                0
未定・その他     29               63

 いずれも、「未定・その他」が圧倒的に多いのである。
 (三部制)にあっては、実に63%である。


 「就職できないから、専門学校か大学に行く」という生徒も多くなっている。
 しかし、だからといって展望があるわけではない。
 本当に深刻である。

 こうした生徒たちに対し、改悪教育基本法や学習指導要領では「愛国心」や「道徳」を前面に出し、「日の丸・君が代」強制などに血道を上げている。
 一体これが教育の名に値するのか!?

 1月23日から開かれる日教組の全国教研ではこうした実態が数多く報告され、いかに改悪教育基本法や学習指導要領が生徒たちの実生活からかけ離れたものになっているかをどんどん暴露しなければならない。

 しかし、日教組中央は「日の丸・君が代」の教育実践などのレポートを極力覆い隠そうとしている。
 真実を覆い隠そうとしているのである。

 (追)
 本日の「朝日」に、この就職難の時代、東京都委員会が教員集めのため、地方の学生に必死に働きかけているという記事が載った。
 しかし、この原因は明らかである。
 東京はかつて大変人気があり、倍率が高かった。
 しかし、「日の丸・君が代」の強制と処分、「職員会議での挙手採決の禁止」などの管理強化以来、「東京の先生だけにはなりたくない」といううわさが全国の学生の間に広まったためである。
 都教委の体質が一番の原因なのである。
 体質を改めれば、いくらでも教員は集まってくる。
 (これは全国についても言えるだろう)

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 私たちは、このような日教組中央の姿勢を下から変える為に、今年度もまた、全国教研に併せて、
 1月23日夜、<自主教研>(第11回)を開きます。
 詳しくは、私あて返信か、多摩教組(042-571-2921)までご連絡下さい。

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 ≪2・6総決起集会≫

 (メインスローガン)
 ・改悪教育基本法路線と対決しよう!
 ・「日の丸・君が代」強制反対!

 (サブスローガン)
 ・石原都知事はすぐにやめよ!
 ・10・23通達の撤回!
 ・「君が代」処分撤回!
 ・「君が代」分限免職処分反対!
 ・教員免許更新制廃止!
 ・民主党の教員免許制度反対!
 ・教職員の差別と分断を図る主任教諭制度反対!

 【講演】 斉藤貴男さん
 【発言】 被処分者から、学校現場から、連帯の挨拶

 <日時>2010年2月6日(土) 18時開場、18時30分開会
 <場所>中野ゼロ・小ホール(中野駅南口徒歩5分)
 <参加費>500円

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  http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://homepage3.nifty.com/hinokimi/