加藤周一とともに いま、『日本文学史序説』を語る

今日は授業の後、、新宿の紀伊國屋サザンシアターで開かれた第61回紀伊國屋サザンセミナー「加藤周一とともにいま、『日本文学史序説』を語る」を聴きに行った。大江健三郎さんの講演をうけて、小森陽一の司会で成田龍一さんを交えての鼎談となった。

大江さんは講演で、生前の加藤さんとの思い出を、ユーモアを交えて語り、さらに鼎談では加藤さんが『日本文学史序説』の中で「時代」の問題を重視していたこと、そうした中で「文学」が「史」を語る重要な題材であったこと、そこに「知識人」の態度の問題があり、その根本には1945年8月15日の経験があったことなどを、多彩に展開した。

明日発売の大江さんの新作『水死』のサイン本が売られていたが、用意された100冊は完売となったという。ぼくも一冊入手した。さっそく読むのが楽しみである。

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