毎日新聞
国内の医療関係者向け、東京で講習会
薬物依存症に対する治療効果が海外で確認されている「認知行動療法」を国内でも広めようと、医療関係者向けの初めての講習会が8日、東京都小平市の国立精神・神経センターで始まった。この治療法はワークブックを使った低コストで平易な内容が特色。同センターは講習会を継続し、数少ないとされる薬物依存症患者の受け入れ先の拡大を目指す方針だ。
同センター薬物依存研究部が2日間の日程で開き、全国の精神科医や看護師ら42人が参加した。最も有名な米研究所の治療プログラムを参考に、国内向けのワークブックや治療プログラムを開発した同研究部の松本俊彦室長が講演。週1~2回の講義形式による外来治療を継続し、薬物使用の引き金や対処法を学ぶというプログラム全体の流れを解説した。松本室長は「薬物依存症は高血圧や糖尿病と同じ慢性疾患で、治療の継続が大切」と強調し、「ワークブックを読みながら治療方法が習得できるので、専門知識がない人でも治療に参加できる」と助言した。
認知行動療法は厚生労働省の研究事業として同センターなど5カ所の施設で試行されており、患者の治療継続率が高く、覚せい剤などの再使用が少ないとの結果が出ている。問い合わせは同研究部(042・346・1954)へ。【江刺正嘉】
国内の医療関係者向け、東京で講習会
薬物依存症に対する治療効果が海外で確認されている「認知行動療法」を国内でも広めようと、医療関係者向けの初めての講習会が8日、東京都小平市の国立精神・神経センターで始まった。この治療法はワークブックを使った低コストで平易な内容が特色。同センターは講習会を継続し、数少ないとされる薬物依存症患者の受け入れ先の拡大を目指す方針だ。
同センター薬物依存研究部が2日間の日程で開き、全国の精神科医や看護師ら42人が参加した。最も有名な米研究所の治療プログラムを参考に、国内向けのワークブックや治療プログラムを開発した同研究部の松本俊彦室長が講演。週1~2回の講義形式による外来治療を継続し、薬物使用の引き金や対処法を学ぶというプログラム全体の流れを解説した。松本室長は「薬物依存症は高血圧や糖尿病と同じ慢性疾患で、治療の継続が大切」と強調し、「ワークブックを読みながら治療方法が習得できるので、専門知識がない人でも治療に参加できる」と助言した。
認知行動療法は厚生労働省の研究事業として同センターなど5カ所の施設で試行されており、患者の治療継続率が高く、覚せい剤などの再使用が少ないとの結果が出ている。問い合わせは同研究部(042・346・1954)へ。【江刺正嘉】