
『 普通の言葉 』
司会業に携わり25年余り、司会者の育成をするようになって10年
司会者のレクチャーをする際にも、常に云ってきたことなのです。
ウエディングにも、業界用語というようなものがいくつかございます。
業界で生きているから専門用語が解るけれど、業界でない人には解らない言葉もあります。
だから、業界用語ではなく「普通の言葉」で伝えることが大切になります。
言葉を使う仕事のプロならば、自分の言葉で伝えられなくてはいけませんよね!
普通と言ってもプロの司会者が発する言葉ですから、ラフな言葉ではありません。
例えば、「御新郎御新婦の入場です」という言葉、多くの結婚式で耳にしますよね。
司会者にとっては、オールマイティで楽な表現だと思います。
私は、お打合せの際に新郎新婦に「新郎 新婦」という表現と「お名前」での表現とどちらがよろしいかを確認した上で・・・
「〇〇さん 〇〇さん を お迎えして参りましょう」というような表現をしております。
暗転&スポットライトでお二人を照らした演出をなさるようなシュチュエーションならまだしも、ドアの向こうにお二人のシルエットが見えていたり、明らかにお二人の姿が見えているような状態から入場したりする際に、「入場です!」って仰々しい感じがしたりします。
その場に相応し表現がありますよね♪と思っております。
開宴の辞と云われております文言も、「結婚披露宴」 「ウエディング レセプション」や日本語と英語をミックスした表現、或いは このような単語を使用せずに 趣旨のご案内をさせて頂いてのご案内等 どのようなご案内がよろしいですか?と御新郎御新婦に伺うと 私がお手伝いをさせて頂いておりますお客様は、90%以上が趣旨をご案内が良いとおっしゃいます。
これも普通の言葉ということです。
言葉の使い方もTPOです。
紋切型の言葉ではなく、その場に相応しい言葉を使って進行役を務めたいですね!