
祝電披露
私が司会を始めた頃は、祝電はカタカナでした。 贈って下さった方のお名前もカタカナでしたので、お名前の読み方の確認ということはなく、ご紹介する順番の確認のみでしたが、漢字になってからはお名前のご確認が必須となりました。
種類も豊富になりました。 電報・レタックス・WEB上からご依頼のメッセージ
生花・ぬいぐるみト・七宝焼きのプレート・漆塗のボックス・プリザーブドフラワー・バルーンアート・オルゴール等々、様々なアイテムとセットになっていて形状も多様化しております。
祝電披露は、お二人中座中に友人が心を込めて送って下さったものを披露し、会社の総務が手配しているであろう勤務先の役職のお偉い方の祝電をラストの両親への記念品贈呈の前に披露というスタイルが多いかもしれませんね。
私は、おかしいでしょう!と思っておりまして、部数によってですが可能な限りお二人がいらっしゃる間にまとめて披露。 部数が多い場合には、申し訳ないけれどお二人が中座されている時にまとめて披露というスタイルを行っております。
勿論、お打合せ時に御新郎御新婦に確認をしております。
同じ祝電、この人のはお二人がいなくてもいいでしょう! この祝電はお二人がいる時に披露しましょう!と分けること自体が送って下さった方に失礼であると思うのです。
それに、記念品贈呈の前に3~5部披露するのはお父様お母様と御新郎御新婦の御準備の時間を繋ぐ役割もあるわけです。
その時間、下を向いて祝電を読んでいると動きが見えなくなります。
その点、その場に相応しいナレーションを行えば皆様の動きを確認しながら進行出来るのです。
お父様お母様、御新郎御新婦がご準備が整っているのに、祝電披露が終わらずにお待たせするという光景もなくなると思います。
あるゲストハウスの司会で入った際には、「じゃぁ、どうやってこの時間繋ぐんですか!!」とプランナーさんに言われたりもしましたが・・・
この時間は祝電で繋ぐという既成概念なのでしょうね。
それからもう一つ不思議に思ったこと。
私は、セットとなっているアイテムも全て会場内に飾り ご紹介しながら祝電披露を行うのですが 多くのプランニング会社さんは アイテムは披露宴会場に出さないのです。
祝電は、おめでとう!お幸せに!と思いを伝えたくても、当日ご披露宴にご出席できない方からの心を込めたお祝いメッセージです。 その想いを大切にお二人にお伝えしたいですね!と思っております。