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レコーディング三日目の早朝。
ここは、
シミズ・クリエイティヴ・スタジオ。
NewSingle;「セクシーボーイ」の譜面が完成してからと言えど、
“快楽”まで昇華できず、
妥協もしたくはないし…
メンバーの士気も堕ちてきている、。
全員ココで寝泊まりし、
皆しばらく自宅へは帰れていない。
ボクは、
“キング・オブ・テンループロジェクト”KEITA in THE House*.
ドスの効いた発声が売りの、
ヴォーカルでありバンドリーダーゲラヘーー(≧∀≦)
およそ、
歳の離れたメンバーの統率を図れないでいるが、
“世代のせい”にはしたくないボクが存在する。
諭すコトバも見つからない、。
繰り返し..繰り返し…
NewSingle;「セクシーボーイ」の収録するが、
集中力を欠いた我がバンドにとって、
もはや、
すでに前奏部分で理想と合致しない。
典型的な悪循環が、
メンバー同士による罵り合いを誘発し、
鏡月やジャック・ダニエルの瓶がトビ交う、
地獄絵巻と化す。
言ってはならない、、
ギター;「オメェ、俺のファンとっただろ!?キックバックが減って、酒も買えねぇんだよ!!」
ベース;「旧ツイッターでDMがきたんだから、しょうがねぇだろ!!甘ジョッパイこと言ってんじゃねぇテメェ!!」
方向性云々ではなく、
どうにこうにもならない事態を、
ボクとドラムは、
ただ傍観するしかなかった、。
これがロックか?いや違う。
“真のロックンロール”か??..んなわけあるかい。
でもボクは、
バンドリーダーとして感情的にはならず、
『みんな、30分ほど頭を冷やそう。そして“お互い”を評価しよう』と告げ、
ぷしゅッと、
ビールを開ける。
無口なドラムスは、
散らばったガラス片を、悲しそうに掃除する。
鉛のような重い空気。
『確かに“コロンバイン高校機関銃乱射事件”以降、世界は、ロックを「悪」とみなしはじめた…』
『“客の取った取られた”なんぞ、全くスケールが小さ過ぎる。いいか、、言っておく、。』
『口を開けば、「愚痴」「陰口」「小言」ばかり叩く非・人道が蔓延るなか、ボク達は、自由責任を従えたオーディエンスを、解放させる“義務”があるんだ!』
『お客様を取られたというのならば、まだ真髄に気付かない民を、開拓する、、ソノ次なる一歩へ、新たに進むべきである。「ココにロックがある!」と伝えるんだ。逆に…』
『新たな顧客を獲得したとて、、離れるのは、秒速だというのを肝に銘じるよう、、、経験上ね。新規様へしっかり“ダブルリストロック”を極めて、離さないんだ。』
『出待ち・入り待ち、、我々は、チヤホヤされたいがために奏でているわけじゃないだろ!?風向きを変えよう。そして…』
『..ボクは「傍観者という名の“共犯者”」だった、。申し訳ない』
なかなかの、
突発的な遊説が上手くいった。
練習していた通り、
“決まり文句”もスラっとでてきた。
抑揚を意識して、行間も保てれた。
悪魔には、
ちゃんと名前がついている。
そろそろ30分が経過した頃だった…
『それじゃあ、まだもう少しリラックスして、モニタービジョンに注目してくれ』
映し出したのは、
“アティチュード路線”D-GenerationⅩよりも前に起きた、、
1992年1月31日、
NY・Gotham Square Gardenにおける、
ペア/デュエットを解消して、
独り立ちしだした頃の、
ハート・ブレイク・キッドによる[GⅠG].
対バンするのは“南海の飛豹”SuperFly!!
大ベテランへ対し、
ワザと間を外す、
焦ったいダーティ戦法に、
『な?若きHBKは、丸く納めず、「星」になろうとしているんだ。ブーイングへも意に介せず!ワルの極意さ』
そして遂に、
スウィート・チン・ミュージックがHit♪
よろめいた“南海の飛豹”へ、
見事な背筋力に裏付けされた「後ろ投げ」で、
3カウントをスコア。
バンドメンバー全員で、
プロジェクタービジョンに映し出した、
しみったれたチューイングガムを噛み、
イケ好かない失恋小僧が、
勝ち名乗りポーズをあげる光景を眺めながら、、
『ん〜なんと素晴らしい“プロフェッショナルレスリング”!!彼は箒ともゲームを成立させれる。時の流れと、鼓動のリズムで生きているからだ。見習わなきゃ!』
と、
ボクは…ビールを口に運ぶ。
ナニをみさせられたのか?!
モノ言いたげなメンバーへ、、、
『..でもまぁ、、“ロックンローラー”は続けていきたいよね…』
と静かな口調で……
サッポロしか勝たんゲラヘーー(≧∀≦)
Wrestling God Bless♣︎
神の御加護を
'King of TENRYU project'
プロフェッショナルレスリング・ワラビー
KEITA in THE House✴︎🃏👑
プロフェッショナルレスリング・ワラビー事務局Diegoチケットセンターspark_keita@hotmail.com
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※次回『£€€ワラビー』は6月23日(日)「湖畔の森」芝生広場14:00〜