【 太陽光発電システムは、本当に半額くらいになるの? 】
先日のニュースなどで取り上げられたため、この閣議決定の直後は、「太陽光発電システムは今後急速に値下がりするから、あわてて買わないほうがよい」という声をよく聞きました。
しかし「半額程度に低減」の具体的な根拠は何も示されておらず、「目指す」と努力目標を語っているだけで、断定しているわけでも、予測しているわけでもありません。
太陽光発電システムの普及が進むのにしたがって、価格も低下傾向にあるのは事実です。しかし価格を左右する要因にはさまざまなものがあります。
ただ結論からいえば、価格は下がるにせよ、変化は急ではなく、ゆっくりと進む可能性が高いと思われます。
また国は、補助金や余剰電力の買い取り価格を太陽光発電システムの実勢価格によって調整するとしており、急激な価格変動はある程度管理されています。
システム価格が下がった場合は、補助金単価や売電単価も下がります。買い控えたほうが得、となって普及が広がらなければ、大量生産による価格低下も進まないからです。
太陽光発電システムの実勢価格とユーザーの実際の負担の関係は、システムの実勢価格が下がると、補助金の単価や売電単価も下げられる。これらを調整することで、早期購入者が不利にならないように配慮されている。
ここで、太陽光発電システムの全体の構成として商品価格+施工・設置工事代があり、設置に不可欠な施工のコストは、人的な作業がほとんどなので、将来的にもそれほど価格低下は見込めないでしょう。
つまりこのような理由から、仮にモジュールやその他の機器・外交7製品の安い商品が流通し、その価格が半分になったとしても、設置コスト全体は半分にはなりえません。・・・次回に続く・・・