1回目の就学相談の話し合いで、一緒に就学希望先の小学校へ行き校舎の確認をすることになった。

 

就学相談1回目はこちら

 

就学相談から2週間後、放課後の校舎に集ったのはこの7名。

 

・小学校の教頭先生

・教育委員会から2名

・自治体の公園課から2名

・娘と私

 

ありがたい助っ人

事前に知らされていなかったけれど、公園課のお二人の存在がとても心強かった。

 

公園課という名だけど教育施設も担当のご様子で、建築土木っぽい作業着を着ていた。(教育施設の担当は自治体によって違うと思うので、あくまでうちの場合です)

 

前日まで、私一人での交渉になると思っていたので、要望をしっかり伝えなければ!これで予算が決まってしまう、と不安でお腹が痛くなっていた。

 

わたしは娘のことは分かってもバリアフリー工事のプロじゃないし、娘の身長や動作、建物の構造に対してどのような高さ&形状の手すりがベストだとか、細かいことまで分からない。

 

主に公園課の方々が娘の身長や動作を見て、トイレや階段など、必要な手すりについて一緒に考えてくれた。

 

私が何も言わなかった箇所、例えば水道の蛇口(ひねるタイプでも使えるかレバーに変えたいか)、ドアの取っ手の形状など、細かく確認してくれたので助かった。

 

娘は、最初は大人に囲まれて緊張気味だったけど、教頭先生が褒め上手でだんだん楽しそうに応じてくれるように。

 

トイレに入る一連の動作を左右の個室でそれぞれ、階段の登り降り、蛇口をひねって、などこちらのリクエストに応じて動いてもらった。

 

3月に娘と見学に来た時には、小学校で借りた上履きが脱げてうまく歩けなかったことでメンタルが崩れて、かなりグダグダな姿を見せてしまったので、教頭先生は娘の成長にすごく驚いていた。

 

娘は、気持ちが崩れた時と、やる気いっぱいの時のパフォーマンスにかなり差があるので、そういう違いもみてもらえて良かったのかもしれない。

 

今回は保育園の履き慣れた上履きを持参したので大丈夫だった。

 

 

ひととおり終わったあと、公園課の方から

 

「念のため娘さんの普段の移動や生活の様子を確認したいので、保育園へ見学へ行っても良いですか?」

 

と聞かれた。

 

まさかそこまでしてくれると思っていなくて驚いたけれど、もちろんYES。

 

コロナの影響で親は園に入れないので、娘のトイレサンダルの履き替えの姿勢など、私は把握できていない。

 

現地でお二人が見てくれたら確実だし、工事の内容を吟味する材料になるなら是非。

 

この地は療育砂漠(充実した療育センターや発達支援ははるか遠く、同じような子にも会わない)と嘆いていたけれど、肢体不自由児に慣れていない分、関係者は緊張感と誠意をもって対応してくださっている印象。

 

バリアフリー化の要望まとめ

以下が、私の出したバリアフリー化の要望事項。

 

この要望をもとに、公園課が(教育委員会と一緒に?)必要な工事内容をまとめることになる。

 

とりあえず私の希望は伝えたけれど、100%その通りになるかは分からないので、あとはお任せ。
 

トイレ

校舎内に3箇所女子トイレがある。通路に向かって開く扉と小さな段差が少々使いづらそう。

  • 女子トイレの手前の個室2つの室内に手すりをつけて欲しい。(ダメもとで、ユニバーサルトイレの新設ができれば最高ですねと伝えてみた...多分難しいと思うけど)
  • トイレ個室に入る所に8cmくらいの段差があり、娘はドアと壁の隙間に手を入れて体を支えていた。これはドアが閉まる(誰かがドアにぶつかるなど)と指を挟む危険が大きいので対策が可能ならお願いしたい
  • トイレサンダルへの履き替え。これは立ったままできるかどうか今時点ではよく分からない。保育園では1人で上履きからサンダルに履き替えているそうだけど、履き替えの姿勢については要確認、対応は未確定。

階段

1年生の教室も支援級の教室も2階にあるので日常的に階段を使うことになる。

  • すでに片側には手すりがついているけれど、できれば今ついていない側にも手すりをつけて欲しい。

 

玄関へのアプローチ

  • 玄関にアプローチする階段に手すりがないので可能ならつけて欲しい。しかし少し遠回りしてスロープを使ってアクセスが可能なので、必須ではない。
 
その他、教室内には段差がないので特に対応は必要なさそう。あと気になるとしたら学習用の椅子がみんなと同じもので娘の姿勢や集中力が持つかどうか。これは校舎とは別件なので、引き続き検討。
 

本来なら就学先が正式に決定するのは10月だけど、

 

・うちはこの小学校で心が決まっていること

・10月以降に予算申請して工事の流れだと入学に間に合うか不安

 

と伝えた結果、早めに動いてくれたことにも感謝。

 

校長先生登場

最後に、関係者で円陣のような形で話しているところに、校長先生が加わり雑談。

 

その場にいる大人たちに目配せしつつ、

 

「みんな、○○(娘)ちゃんの味方だからね!安心して通ってね。」

 

と娘に向かって言った。

 

娘はよく分からずキョトンと塩反応(笑

 

私は、要望で伝えそびれたことはないかと、帰り際は頭フル回転中で…

 

私も反応薄かったとおもう(笑

 

けれど、家に帰ってからじんわりこの言葉が思い出されて、良かったなあ、としみじみした。

 

娘のために交渉しなきゃ!と張り切って出かけたけれど、皆さんの対応が思いのほか丁寧で優しかった。