「可愛い靴が履きたい!!」
 
え、それがどうした?と思われるかもしれないけど、
 
脳性麻痺の娘にとって、それはそれは切なる願い。
 
ずっと同じハイカットのスニーカーを履いているから。
 
 
歩行の安定を思えばハイカットのスニーカーが良いけれど、娘の可愛い靴へのあこがれを無下にしたくない。
 
身体に良いことだけだけでなく、心がウキウキすることもすごく大事だと思う。
 
もし自分が娘の立場だったら、よっぽどの害が無いなら、可愛い靴のひとつくらいたまには履かせてよ、と多分思う(妄想)。
 

あった、可愛い靴!

そこで我が家の着地点はこれ。
 
ストラップ付きのバレエシューズ。
 
最初は真っ赤を買おうとしたけれど、ちょうどサイズが無くて、
 
店員さんの「黒でもいいですか?」の問いにうなづいて答えた娘。
 
購入時は娘4歳7ヶ月。靴のサイズは17cm。
娘のセルフィー。大好きな靴を何枚もパシャパシャ。
 
 
大人っぽい靴にあこがれている娘。
 
脳性麻痺の影響でつま先歩きになるため、パンプスのような靴はすぐに脱げてしまう。
 
このストラップのおかげで、娘の歩き方でも簡単に脱げずそれなりに距離を歩くことができる。
 
スニーカーで歩く時とは違い、脱げないように丁寧な歩き方をする。
 
それでも、たくさん歩いているうちに脱げてしまうと悔しくて涙。
 
怒りのあまり靴を脱いで投げつけたり。。。醜悪な事態にもなる。
 
可愛い靴は、ちょっと歩きにくいねと声がけすると「うん。」と。
 

可愛い靴を履くのはこんな時

可愛い靴は、主に座っているシーンや屋内で短時間ならOK、ということに。
 
4歳後半になって成長を感じるのは、
 
「保育園、お散歩や公園で遊ぶ時は歩きやすいからスニーカーを履こうね。
 
可愛い靴は、車に乗っている時と、お店やレストランね」
 
という説明を理解して納得しているところ。
 
 
以前だったら「可愛い靴履きたい!」の一辺倒になってしまっていたところだけど、
 
お散歩いきたいからスニーカーはく!車にのるから可愛い靴!と、本人が使い分けて楽しんでいる。
 
あとは、玄関の姿見でドレスを着て、可愛い靴を履いてポーズしたり、ダンスしたり。
 
来客があると、わざわざ可愛い靴を履いてお出迎え(まだ自力で靴を履けないので、わたしが手伝って)。
 
靴に気づいて褒めてもらうと最高潮。シャイなので、パッと見はモジモジ。
 
実際に履く時間はわずかでも、玄関に大好きな靴がある力は大きい。
 
 
思い返せば、可愛い靴はだいたい足に優しくない。
 
私は背が低いのがいやで20代のサラリーマン時代は毎日ヒールの靴で通勤していた。
 
痛いけど履きたい可愛い靴のジレンマ。
 
その後海外に住んで、ヒール履いたところでたいして背が高くならない、みんなが高すぎるので(笑
 
開き直ってフラットシューズやスニーカーを履くようになった。
 
今は9割スニーカー、仕事などでちゃんとしたい時はぺたんこのパンプス(笑
 

いつものハイカットスニーカー

普段履いているのはこちらのアシックスのハイカットシューズ。歩き始める前の2歳半ころからずっと。
 
足の横幅も甲高も、比較的細めの足をしているのでアシックスの細身の靴が合っていると思う。
 
靴自体が軽いのも良い。
 
いままで白とベージュ2足を買って白を保育園用、ベージュを普段用と使い分けていた。
 
普段何も言わないけれど、娘は2年間その2足ばかりで飽きていたらしく、
 
前回アシックスショップへ行った時は「黒がいい!」と、初めて自分で違う色を選んだ。
 
黒のハイカットはブーツっぽくてかっこいいよね。
 
このハイカットシューズはなかなかのお値段なので、2歳息子にお下がりで使わせたいところだけど。
 
息子は娘と足の特徴が真逆!かなりの幅広甲高。
 
細身のアシックスは合わず、ちょうどいいのはニューバランスの中でも大きめな作りの313シリーズ。
 
二人とも同じ靴をサイズアップし続ける運命らしい(笑
 
 
プリンセス期真っ只中の4歳娘、朝起きて最初の一言が
 
「今日はパーティへいくの、ふふふ。」だったりする。
 

プリンセスだけでなく、以前からずっとフィギアスケートにも憧れていて

 

フィギアの動きを彼女なりに真似て踊っている。

 

スケート靴が欲しいと言い出したら、その時はどうするか。