・目次

上

主要な時期と学派

上巻の前書き

1 ギリシャ科学は近東の古代諸文明になにを負うか

2 ギリシャ科学の主なる時期

3 ピタゴラスーギリシャ哲学における宗教的伝統

4 パルメニデスと観察的科学への攻撃

5 ヒポクラテス医学

6 ソクラテスより以前と以後

7 プラトンー自然哲学に対するプラトンの態度

8 アリストテレス

9 要約と結論

文献について

訳者あとがき

 

下

下巻のまえがき

1 プラトン以後のアカデミーーアリストテレス以後のリケイオン

2 ミュージアムの歴史とその研究体制

3 ギリシア・ローマ時代

4 要約と結論

索引

 

・メモ

サモスのアリスタルコスについての修士論文を書くにあたり、必要部分を斜め読みした本書、時間に余裕ができたのできちんと読んでみた。ギリシア・ローマの時代には実験あるいは観測は軽視されることが多かったようで、本書でもそういった事実を確認することができた。

 

この傾向はプラトーンが観測・実験を無視し、アリストテレースが軽視したことが大きいように思う。彼らの関心はせいぜい数学=代数、幾何までで、現代の世界における物理学(天文学)はかなり低い扱いを受けたように思う。本来哲学も数学も物理学も興味の対象が違うのでどちらが上だということはないはずなのだが、ちょっと残念だ。

 

ただ、そういった古代ギリシアの中で実験を重要と考えるランプサコスのストラトンがリュケイオンに現れたのは驚きだし、ストラトンの弟子が修論の記述対象だったサモスのアリスタルコスだったことはなんだかとても嬉しかった。

 

今年の3月で一応の区切りをつけたギリシア・ローマの科学ではあるが、本書を読むうちに段々と興味が蘇ってきた感じだ。とりあえずはヒース卿の別の著作(ヒース卿は『サモスのアリスタルコス』という書籍の著者ですw)か修論作成の途中で調査を諦めたプトレマイオスの著作かなぁ。

 

[ギリシヤ人の科学(上)(下)/¥580, 620]

[B.ファリントン著、出隆訳/岩波書店(1955/8, 1955/8)]

[232p, 262p/ISBN:4-00-412049-7, 4-00-412050-0]

[岩波新書C49, C50]

[観測記録、天文学、プトレマイオス、アルマゲスト、ランプサコスのストラトン、ポントスのヘラクレイデス、ウィトルウィウス、地動説、サモスのアリスタルコス、ヒース卿、修士論文]

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[岩波新書 C49, C50][自初][068, 069][kv 06]