2020年2月上旬

1次試験合格発表の日。大失敗に終わった一次試験のことなど思い出したくもなかったがとりあえず不合格という現実を受け入れようと自分に言い聞かせ東海道線に乗る。

「あぁ合格したらまた別な人生が広がったんだろうなぁ」

と後悔の念に気持ちが落ち込む。丸の内線への乗り換え通路を歩きながら、自分の不注意の結果に気持ちがさらに落ち込む。よし、合格者名簿(受験番号)を見たら、そのままキャンパスを出て会社に行って次の対話の準備をしよう。

 

今回は1回目と違い赤門から入って法文2号館の名簿を見て、そのまま正門から外に出よう。少し喫茶店で時間を潰したあと、10時に名簿の前に立つ。ああやっぱり私の受験番号はない。仕方ないねぇと思い帰ろうとしたが、参考までに何人受かったのか確認だけして帰ろう。で、名簿で西洋古典の学士入学者の合格者の一覧を見てみたが、あれ?受験番号の桁数が違う。これは修士の合格者名簿だ。学士入学合格者の名簿はどこかなと調べてみるが、あるのは博士課程、修士課程の合格者名簿だけだ? 

 

慌てて向かい側の文学部の事務所に駆け込み、学士入学者の合格者名簿がないことを告げる。と、担当の方が

「学士入学の合格者発表は12時ですよ」

との答えが。。。あぁ。

 

12時になって改めて合格発表を見にいく。午前中のトラブルですっかり気が抜けてしまい、気分的にはすっかり余裕が出てきた。よし、当初の予定通りサクッと不合格であることを確認し、会社に戻ろう。

 

てな感じで非常に気楽な気持ちで合格者名簿を見る。今年の合格者は3人かぁ、あれ?自分の受験番号が載ってる。。なんと受かってたのかぁ。実感が全く湧かずその場み立ち尽くしたまましばらくフリーズ。午後に二次面接があるのか。

とりあえず落ち着こうw

 

1時になって文3号館7階に行ってみると既に他の2人の合格者が待機していた。年齢順に1人目が呼ばれたので、2番目の方と色々雑談をする。前回の経験から、よっぽどのことがない限り、1次合格者がそのまま最終合格者ですよという話をしたら、相手の方もほっとしたようだった。

 

そして3番目に私が呼ばれた。面接は教授とゆったりした感じで進んだ。質疑という感じよりは入学までに読んできてほしい書籍などの話になった。久保先生の文庫本だったと思う。更に先生から人間的に問題ないよねと確認があったので

「ええその話は6年前にも聞きました」

と笑顔で答えた。その時、私は6年前の一件があるので(合格したが諸般の事情で進学を諦めた)きっと先生が同情しておまけで入れてくれたものと勝手に考えていたが、その後の

「そうか!6年前の君か!どうりでどこかで見た顔だと思った」

の先生の発言に、そうか今回の試験でとりあえず合格点に達していたのかと改めて驚いた。ともかく受かってよかった。

 

面接が終わり、ほっとして3号館の外に出て歩いていると見覚えもある顔が。。

2番目の合格者の方だったw  この方=S田君とはのちに音楽喫茶巡りをすることになるが、その時にはそんなことを考える余裕もなかった。

 

2020年2月中旬

今日は合格発表の日。まず落ちることはないと思うが、それでも一抹も不安が頭をよぎる。早めに合格を確認したい。赤門からキャンパスに入ろうとするがそこでTVのロケをやっていた。そこにいたのはEXITの2人だった。かねちはやっぱりかなりの男前、りんたろうはダイエット前だったので体の厚みが凄かったw

 

そして合格発表を見る。うん、ちゃんと合格している。こうして2回目の学士入学試験は終わった。まだコロナが物凄いことになろうとは知る由もなかったw

 

第1回、第2回の学士入学試験受験の詳細は以下にまとめています。