・メモ
人間に火の使い方を教えたためゼウスの怒りを買い、拘束されて、毎日肝臓を大鷲に食われ、その度に再生し、また食われるということを無限ループで繰り返すことを強いられた一人の神、プロメーテウスを題材にした悲劇作品。
プロメーテウスというと人間が今の人間になるために多大な貢献をした知性あふれる人物というイメージが強く、外見も根拠なしに細身の姿を想像していたが、プロメーテウス自身は個人的には巨人族で一員であり、そんなひ弱な神では無いことがわかる。へーパイストスとの会話を見る限りアイスキュロスはプロメーテウスを肉体的にも精神的にも強い神として作り上げようとしていたことがわかり、なかなか興味深い。
[縛られたプロメーテウス/¥332]
[アイスキュロス著、呉茂一訳/岩波書店(1974/9/17)]
[118p/4-00-321043-3]
[プローメテウス、ゼウス、巨人族、へーパイストス、エピメーテウス、知性、拘束、悲劇]
[岩波文庫 赤104-3][図][045][kv 00][bb 02]