・メモ
ラテン語の文献を読むことは学習者にとってはかなり敷居の高いワークだと思う。大学でもいくつか購読の授業を取ったが、やはりよくわかった人がついていないと中々進められるものではない。
ただ、そうは言っても本を原本で読みたいという夢を叶えようとすると日本では大学か、アテネ・フランセなどに通わない限り独学が中心になってしまうと思う。何か購読を進める上で良い参考書はないかなぁとぼんやりと考えていたとき、書店の書架で目に止まったのが本書だ。帯には「ラテン語の原典購読に初めて挑戦する人に最適のテキスト」などと嬉しい言葉が並ぶ、ということで購入したのは多分3年生の時だったか。
かなり分厚い本だったかなり分厚い本だったので、まとまった時間が取れる休暇の間にやろうと目論むが、何しろ分厚い参考書なので時間が足りなくなると言う工程を三度も重ねてしまった。自分で定めた目標だから、断念しても責められることもない。何度もやめてしまおうとも思ったが、大学を卒業するにあたり、何か一つでもラテン語で目に見える成果が欲しいと思い、最後の夏休みに再度チャレンジしてみることにした。
実施するにあたっては例外を設けず、全てのページを読み、原文全文
および全単語を二度書き、文法説明も全部読むことにした。
多分、2月の上旬、口頭試問終了後から1日1節を目標に日々コツコツと作業を進め、今回は挫折せずにやっと最終ページまで辿り着くことが出来た訳だ。全 21節、いや長かったw
ただ、今回は最終ページまで行くことを目的にしたため、各ページを十分に吟味する時間がなかったし、理解が不十分でも割り切って先に進めたことも頻繁だった。
幸い4月からは時間ができるので、あと2回、この本を読み通してみようと思う。1日に進めるページ数も数ページにしてじっくり取り組んでいきたいと思う。のんびりやろうw
[ラテン語を読む キケロー「スキーピオーの夢」/¥3,190]
[山下太郎 著/ベレー出版(2017/5/25)]
[366p/ 978-4-86064-510-6]]
[キケロー、スキーピオー、小アーフリカーヌス、読解、宇宙、死後、聖人]
[単行本][自][020]