・メモ
難しい。時間をどう捉えるのかという話。時間軸上に過去、現在、未来が同等に併置されているように見えるが、それが間違いであることを教えてくれる。実際に材料があるのは過去だけで、未来については何一つ頼るものがないということが示され唖然とさせられる。1回では到底理解不能である。
ということで再読してみた。過去はかつて実在したものの「不在」としてしか示せず、更に未来は非存在としてしか表せないという主張が実に
面白い。更に別件で気になっていた大森荘蔵氏への言及や図書館で予約済みのベルクソンの話が出てくるなど、様々な事項にリンクが張られてきた。面白くなってきたぞw
[「時間」を哲学する/¥770]
[中島義道著/講談社(1996/3/20)]
[214p/4-06-149293-4]
[過去、現在、未来、時間軸、ルソー、ベルクソン、カント、フッサール、ゲーテ、プラトーン、大森荘蔵著、時間と自我、時間と存在、時は流れず、不在への態度、否定形を使用する、アリストテレスの時間の定義=運動の前後における数、ジャネーの法則、ギリシア的時間の円環運動、あなたは膨大な現実世界のほんの一点しか知覚しないが、現に知覚していない膨大な世界を実在すると信じていることにこそ現実世界のあり方の秘密がある。]
[講談社現代新書1293][図][093]