・メモ
アカデミズムの象徴である東大研究室。ドイツから帰国し助手となった筆者を待っていたのは教授からの嫌がらせ、さらに言うなら教授の妻からの理不尽な扱いだった。現在の中島氏の立場を考えると、この戦いは中島氏の勝利に終わることは予想できるのだが、そこに至る教授夫妻の理不尽な態度には胸が痛くなる。ともかくも非常識な人達が、人を非常識だとなじる怖さを痛感させてくれる本だ。ちなみに本書で出てくる糟谷教授は変名だが存命の方だ。あぁ。
[東大助手物語/¥506]
[中島義道著/新潮社(2017/6/1)]
[173p/4-14-035018-0]
[カント哲学、糟谷教授、カント哲学、研究実績なし、教授の妻、非常識が非常識を詰る]
[新潮文庫 な-33-11][図][090]