・メモ

ソポクレスの傑作悲劇のオイディプス王、大学のレポートの題材となっていたこともあるが、去年暮れに続いて再読した。改めて思うのは、この作品の構成の巧みさだと思う。アリストテレースの言う認知と逆転の構図がこれほど当てはまる作品もないだろうと思う。後半の後半、全てが明らかになり絶望のし、さらに母であり妻であるイオカステの自死を目の当たりにして自らの瞳を突き刺す様子、この息を飲む展開の鮮やかなこと!

 

[オイディプス王/¥440]

[ソポクレス著、藤沢令夫訳/岩波書店(1967/9/16)]

[160p/4-00-321052-2]

[ ソポクレス、テイレシアス、羊飼いの男、報せの男、オイディプス王、イオカステ、ライオス、クレオン、テバイ王家、使者、性格、激情家、自信家、破滅、アリストテレース、詩学]

[岩波文庫赤 32-105-2][初自][0017]