・演奏

前年に続き高橋竹山の孫弟子、高橋竹春さんの奏でる津軽三味線のライブに行ってきた。パーカッシブな演奏ぶりは魅力いっぱいだ。基本的には左手で弦を抑え、右手で三味線のボディ部でバチを使って弦を弾くという演奏スタイルだが、バチで弦を弾きながらバチをボディ部に打ち付けてリズムを刻むというプレーぶりはロックを思わせる演奏スタイルで気持ちが良かった。また熱を帯びてくると右手を三味線のネックの部分に持っていってその場所でバチを使って弦を弾いたり、逆に左手をボディ部の近くまで持っていって弦を押さえ、右手はバチを使わず指で弦を弾くなど演奏のバリエーションも興味深かった。

 

・メモ

- この日の竹春さんは紅白の鮮やかな着物姿、この姿にコートを着て電車で来られたそうなので、鬼滅のコスプレと間違われた人達も多かったのではないかw

 

- 竹春さんに他にできる楽器があるか伺ったところ、沖縄の三線は弾くことができるとのことだった。ギターなんか弾けそうだけどなぁw

 

- ワイハというのは驚いたことを表現する単語だそうだ。ハワイのことではないw

 

- 高橋竹山さんの技量は凄まじく、歌い手の自在な節回しに瞬時に合わせる技は圧倒されるほどだったという。

 

- 三味線は普通に使うと5年くらいが寿命だという。指が当たる部分や弦の当たる部分が削れてくるのが大きな原因らしいが、竹春さん丁寧にずっと長く使えるようにしている。

 

- 弦は一の糸は絹だが、2、3の糸は天然のものではない。ネックについてはインド製の木を使用しているとのことだったが、これが重いらしいw

 

- 高橋竹山氏は演奏や作法に非常に厳しい反面、海外でパスポートを失くしたり、迷子になったり、舞台でひっくり返ったり、かなり面白い人だったようだ。

 

- 竹春さんの地元では歌や演奏が下手な様子を表現するのに味噌が腐ると言ったらしい。関東だと糠味噌が腐るだな。

 

・演奏者

 高橋竹春    津軽三味線

 

・演奏楽曲

 

1.とさのすなやま

2.やさぶろうぶし

3.つがるよされぶし しゃみせんよされ

4.しゃみせんじょんがらぶし きゅうぶし

5.じょんがらぶし なかぶし

6.ワイハぶし

7.つがるおんど

8.つがるじょんがら そっきょう

9.つがるさんさがり