・メモ

不要不急な外出を控えるようにお達しが出たこの日、テレビで見る品川駅前、新宿駅前、渋谷駅前は驚くほど人通りが少ない。本当に今日ライブをやるのかなとちょっと不安になるがMJGに問い合わせたところ、本人ソンコ・マージュさんの希望でライブは予定通りにやると言う。プロフィールを調べてみたところ、現在85歳だと言う。いつ引退してもおかしくない年齢だ。次はないかもしれない。よし、そういうことであれば見に行くことにしよう。

 

ソンコ・マージュさんと言うお名前は30年ほど前に確かNHKの語学講座で聞いた記憶がある。もうテレビの講座だったかラジオ講座だったかも覚えていないが確かギタリストだった記憶がある。とりあえず楽しんじゃおう。

 

中野のラーメン屋で晩飯を食べていたせいでMJGに着いた時には既にライブは始まっており、ソンコ・マージュさんがお話を始めていた。私はバーカウンタの端に腰をかけて演奏が始まるのを待った。そして演奏が始まった。

 

ソンコ・マージュさんはギターを奏でながら、ヴォーカルを取ることもある。そのヴォーカルは枯れた味わいで中々印象的だった。ギターもすごく歯切れが良い感じだった。後から気が付いたが右手でフレーズを爪弾いた後、手のひらで弦を抑えて音を切ることで歯切れあるフレーズを生み出していることがわかった。こんなことはギターを弾く人にとっては当たり前のことかもしれないが目の前でその技を見ることでその鮮やかな技がよくわかって面白い。

 

そして演奏の合間のソンコ・マージュさんのお話も面白かったと思う。曲の解説、師匠ユパンキのとの交流、コロナウィルスの話、そして70年代アルゼンチンの軍事政権時代の暗い話など、これも今回のライブの一つの大きな魅力となった。

来て良かったライブだった。

 

今日も外出自粛の要請が続く。今日は1日家にいることにしよう。早くこの状況が解消されるようになってほしい。

 

・ミュージシャン

 ソンコ・マージュ   ギター、ヴォーカル

 

・演奏楽曲(順不同、名称に間違いあり)

第1部

01 私はカルチャキ

02 アラサン

03 おやすみネグリート

04 カミヨン?

05 コンドルは飛んでいく

 

インターミッション

 

第2部

06 フクマンの朝

07 牛車に揺られて

08 木は全て覚えている

 

アンコール

09 けぐろ?

10 鳥の歌