・メモ

嘘を見抜く能力に長けた女性、ノラの物語の第2弾。前回で探偵事務所を辞めたノラは、かつての雇用主で末期癌のセブと同居を始める。ある日道の途中で自殺した父を知る老人に思わせぶりなことを言われ、ノラは自殺した父、蒸発した母を知る人たちを訪れ両親の痕跡をたどることを開始する。

 

一方ノラのかつての同僚、ブラズーカは大富豪の愛人の死の真相調査の依頼を受け調べていくうちに、ノラの両親捜索とブラズーカの調査がシンクロしてくる。さてその結末は?

 

ノラのキャラクタはかなり蓮っ葉な設定だが、人物的にはかなり複雑かつ魅力的な設定になっている。また飼っているウィスパーもなかなか魅力的だ。そしてこの話ではなんといっても元警察官のブラズーカがいい味を出している。やはりキャラクタが活きると物語も俄然面白みを増してくるなw. それにしてもノラは悪運が強いな。彼女は生き残るが、ほかの男たちはバタバタと死んでいく感じだ。

 

[鎮魂のデトロイト/1,080円]

[シーナ・カマル著、森嶋マリ訳/ハーパーコリンズジャパン(2019/4/20)]

[429p/978-4-596-54109-3

[嘘を見抜く力、レバノン、シモーヌ、ブラズーカ、ノラ、サブリナ、母、レイプ、逃走、父の自殺?]

[ハーパーbooks Y991 M・カ・6・2][初店][009] 

[BB0001]