・メモ

行きつけのお店のマスターの大学時代の友人が出した本。筆者はBLで有名になったJUNEを担当された方で、現在京都の大学で教鞭を取っている。また本書の内容もかなり面白い。

 

最近漫画ではなく書籍の編集者の本を読んだが、それとの違いは、書籍の編集者の場合、より作者に、そして作者の描く作品にシフトしていく傾向があるのに対して、漫画の編集者の場合、作者というよりもテーマ(例えばBL)にフォーカスする傾向が強そうだ。

 

また通常の小説と違い、漫画は言葉に加え画像も駆使できるため通常の作家と比べると書くことだけというよりは監督やプロデューサのような役割も兼ねるようになりそれだけ難しさも違ってくるようだ。なるほど売れっ子作家になると大勢のアシスタントを使って一つの作品を仕上げていくのでプロデューサ的、プロジェクトリーダ的な感覚も必要になるな。

 

[漫画力/1,320円]

[佐川俊彦著/マガジン・マガジン(2010/5/20)]

[212p/978-4-89644-731-6

[早稲田大学、京都精華大学漫画学部、編集長、JUNE、中島梓、malis miser、竹宮恵子、ひさうちみちお、手塚治虫、京都精華大学マンガ学部]

[単行本][初店][007]

[BB0001]