今年は3年ぶりに年間シート会員に復帰した。先週のACLを見る限り、今年のマリノスも調子良さそうだ。かなり期待できそうだ。
キックオフから少し経つと、マリノスがポゼッションを高めて行く。ピッチを広く使い、パスを次々とワンタッチで繋ぎボールを動かして行く。シドニーは十分分析して試合に臨んだはずだが、明らかに戸惑っている様子が窺える。そして速い時期に念願だったオナイウの先制点が生まれる。喜田からボールを受けたオナイウが左足を振り抜くとシュートが相手ディフェンダに当たりゴールに吸い込まれる。よし!
彼にとってこの1点は大きいな。非常に楽しみだ。
そして次に続いたのは仲川だ。チアゴの縦パスを誰かwがスルーし、それを仲川がフリーで受け、GKの頭をふわりと抜いてゴールした。中川は本当にシュートが上手くなった。彼がよくやるシュート前にdfの股を抜くプレーなんかはボールがよく見えている証拠だな。
そして間、髪を入れず仲川が追加点を上げる。ティーラトンからのボールをペナルティエリアで受けた中川が冷静にボールをコースを狙ってゴールに流し込む。これで試合はほぼ決まった感あり。
このプレーでいいクサビのボールを入れたティーラトン、細かいミスはあるが常に気持ちが攻めに向かう姿勢は変える。まだまだ上手くなりそうだ。前半は3-0で終了。
○後半
後半開始、多分シドニーがプレッシャを強めてくることが予想されたが、ここでマリノスが決定的な追加点をあげる。パスを受けてペナルティエリアに侵入した遠藤がヒールパス、これを受けたマルコス・ジュニオールがセンタリングを入れこれを受けたオナイウがプッシュする感じで得点を上げる。
試合はこれで決まりと言える。あとは交代選手をどう使うか。ここで力を見せたのは水沼だ。30分過ぎに投入されると右サイドはほぼフリーパス状態、次々に質の高いセンタリングを送り込んでくる。彼は戦力になるな。
試合が一方的になってくると精神的に切れてファールを繰り返す選手が出てくることが多い。前回のACLでも韓国人選手2人が退場に追い込まれた。今回のシドニーも同じ状況に追い込まれたが、イエローこそあったが、退場者は出ず、トラブルもほとんどなかった。オーストラリアのフェアなプレーは伝統なのかもしれない。
GKの梶川は殆どピンチのプレーはなかったが、終了間際の一対一を上手く押さえていた。足元のプレーはやや硬さが見られるがそれでもミスはなかった。彼はレギューらを奪うかもしれないな。身長の高さも魅力だ。ということでこのまま4-0で終了、2連勝!
○試合終了
マリノスの試合運びを見ていると、数年前、風間八宏が監督だった時のフロンターレを思い出す。ただ、その時と比べるとパスの速さがワンレベル上がり、各選手の運動量は遥かに上だ。パス志向を成就させるためにはそれを支える運動量の充実が不可欠であることを再確認させてもらった。
そして今回の驚きはMFの扇原とDFの伊藤かな。扇原は視野が非常に広く、繰り出すパスが実に効果的だ。伊藤はチームのレベルと比べても殆ど遜色のないプレーぶりで自信も感じられた。畠中のポジションを奪う日も近いかもしれない。