・メモ

今まで様々な方のbioを読んできたが、この名編集者パーキンズは抜群に面白い。そしてこの書籍は編集者がどんなことをするのかを教えてくれる。出版業に関わったことがないので想像するしかないが、編集者の作業としては、作家に文章をかかせ、それを回収すること、そしてそれらの文章を校正することくらいしか思いつかない。

 

パーキンズは作家の友人となり、話し相手となり、相談相手となり、金銭的に作家を支えた上で、草稿を吟味し、的確なコメントを添え、草稿を完成品に導いていく。更に次の作品のヒント、プロットなども作者に提供していく。うーん、これらの作業は作家がごく普通の人であったとしても大変なのに、本書に出てくる作家たちは曲者ばかりだ。特にトマス・ウルフの化け物ぶりは甚だしい。パーキンズの能力には恐れ入るな。

 

しかもパーキンズは休むことが嫌いでアルコールとタバコを相棒に働き続けたわけだ。彼が燃え尽きたように亡くなったのも判るような気がする。

 

正剛くんはこう言ってる。

 

[名編集者パーキンズ 上/1,320円]

[A・スコット・バーグ著、鈴木主税訳/草思社(2015/6/8)]

[499p/978-4-7942-2132-2

[スコットジェラルド、ウルフ、ヘミングウェイ、1716夜]

[ 草思社文庫 バ-1-1][初図][004]

[BB0001]

 

[名編集者パーキンズ 下/1,320円]

[A・スコット・バーグ著、鈴木主税訳/草思社(2015/6/8)]

[484p/978-4-7942-2133-9

[スコットジェラルド、ウルフ、ヘミングウェイ、ジェームズ・ジョーンズ、地上より永遠に、スクリブナー社、1716夜]

[ 草思社文庫 バ-1-2][初図][005]

[BB0001]