![]() |
事大主義―日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」 (中公新書)
902円
Amazon |
・メモ
事大主義という言葉を改めて考えてみると、実に不思議な言葉だ。そもそも事大ってなんなんだろう?というのがこの書物を手にとったきっかけだったかな。
ということで事大主義。イメージするのは北朝鮮というよりは韓国かな。自分より強い中国に盲従し、自分より下に見立てた日本に無理難題を押し付けるという姿勢が目に浮かぶ。ただ事大という言葉自身は孟子の言葉であって、大きな国と戦うよりは下につくのが国を守るものとしての姿勢だということで、ネガティブなイメージは全くない。
この言葉が日本に入ってきた時に福澤諭吉が主義という言葉を付け加えて事大主義という言葉が出来上がったようだ。当時(今も?)中国に従属する姿勢が露骨だったため、朝鮮の態度を評して事大主義という言葉が使われたらしい。
その後朝鮮併合によって、対朝鮮でこの言葉は使われなくなり、むしろ日本人が日本人に対して自虐的な評価として使うようになっていったという。更に、戦後になって北朝鮮と韓国が建国すると再び2国を指して「事大主義」という言葉が使われるようになった。ただ、面白いことにこの言葉は両国でも使われていて、主に政敵を揶揄する意味で使われるという。
思えば、韓国の日本に対する態度はほぼ「事大主義」ということで理解できてしまえそうだ。わかりやすい国ではあるが付き合うとなると面倒くさいこと限りないw
正剛くんはこう言ってる。
[事大主義 日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」/902円]
[室井康成著/中央公論新社(2019/3/15)]
[212p/978-4-12-102535-7]
[孟子、福沢諭吉、日本、卑屈、開き直り、事大主義、チュチェ思想、柳田國男、折口信夫、自律性、主体性の欠如、1726夜]
[中公新書 2535][初図][0070]
[BB0001]