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倍音 音・ことば・身体の文化誌
1,944円
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・メモ
尺八奏者の中村氏が、音響について、特に基音、倍音に着目して様々な観点から日本の音楽、そして言語の特徴について述べている。取り訳面白いのは日本語の音域だと言語と音楽、そして自然界の様々な音が区別される事なく共存しているところだ。これが西欧の世界では言語と音楽は明確に区別されているという。
そして日本の古楽器の特徴が面白い。尺八を代表とする日本古来の楽器は基音、整数次倍音のみならず、非整数次倍音を意識して出せるところが大きな特徴だ。特に尺八から出せる音は通常のオーケストラが出す音全体をも凌駕している点が驚異的だ。
武満徹の作品に尺八をフィーチャーしたノヴェンバー・ステップスというものがある。今度これを本書で得た内容を心において聴いてみようと思う。
正剛くんはこう言ってる。
[倍音/¥1,944]
[中村明一/春秋社(2010/10/30)]
[250p/978-4-393-95704-2]
[西洋、日本、基音、倍音、整数次倍音、非整数次倍音、森進一、美空ひばり、都はるみ、オノマトピア、倍音のない世界、ダブルバインド、武満徹、尺八、千1492]
[単行本][初図][0037]