・メモ
ベテラン・ピアニスト佐藤允彦のトリオによるライブに行ってきた。彼のプレーを始めて聴いたのは30年以上前のライブ・アンダー・ザ・スカイだったかな?その時はオーケストラだったように思う。なのでこういったスリー・ピースの典型的なピアノトリオで聴くのは実は初めてだった。
ドラムの村上氏、名前に聞き覚えがあるなと思って調べたら、ネィティブ・サンのドラマーだった。彼のドラムを一言で言うならば、無駄な力が一つもかかっていない感じかな。例えば竹村一哲のドラムの音が硬く高い音なのに対し、村上氏のドラムは柔らかい音だ。佐藤氏とのコラボレーションは今回のライブの見所の一つだった。
加藤氏。安定感のあるベースですな。音を一言で表すとうねりのあるドライブ感のある感じかな。佐藤氏のピアノをしっかり支えると同時に佐藤氏がバックに回った際にはよく歌うベースフレーズで楽しませてくれた。
佐藤氏、かつてはオスカー・ピータースンそっくりのピアノを弾いていたらしいが、今はプレースタイルの幅がぐっと広がり変幻自在のプレーを見せてくれた。加藤氏や村上氏とのアイコンタクトによるインタープレイの変化が特に印象に残っている。それと軽妙なMCも楽しかったw
今回のライブで一番不安な気持ちにさせられたのはウェイン・ショーターの2曲。一番楽しかったのはやっぱりバードランドかな?それにしてもバードランドはずるい。楽しすぎて腹がよじれるw
・メンバ
佐藤允彦 ピアノ
加藤真一 ベース
村上寛 ドラムス
・演奏楽曲
- 第1セット
01ネフェルティティ(ウェイン・ショーター)
02カシュプット・トリップ(佐藤允彦)
03シャガール・グルーヴィ(佐藤允彦)
04ソナタ(エックレス)
05ヘルトホヤン(佐藤允彦)
- 第2セット
06?(ウェイン・ショーター)
07フラミンゴ(Ted Grouya)
08ウェル・ユー・ニードント(セロニアス・モンク)
09ブルー・イン・グリーン(マイルズ・デイヴィス、ビル・エバンス)
10バード・ランド(ジョー・ザヴィヌル)
- アンコール
11?(テーマの部分のメロディ、ビル・エバンスのアルバムで聴いた記憶があるが曲名が出ず(^_^;))