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遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)
594円
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・メモ
東日本大震災の初期、遺体の発見、遺体の運搬、遺体の安置、検死、読経、そして火葬場への運搬、こういった業務を担った人たちの状況を生々しく伝えるドキュメントだ。
著者の石井氏は一歩引いた形で当事者たちの発言という形で本書は綴られている。震災直後の混乱から、夥しい数の遺体の安置、火葬場の使用不能に伴う土葬の可能性、そして火葬場の復活と犠牲者搬入数の減少により遺体全員が火葬となるまでがかなりの臨場感を持って語られる。
関東地方にいた身としては大きく揺れたものの人的被害は皆無だった。一方現場では夥しい数の遺体を遺体とは縁のない人たちが対応しなければならなかったことに今更ながら驚かされる。
損傷の激しいもの、変色の激しいもの、異臭の激しいもの、こういった遺体を扱わねばならない人たちの気持ちを思うと沈黙せざるを得ない。すごい記述だ。
正剛くんはこう言ってる。
[遺体 震災、津波の果てに/¥594]
[石井光太/新潮社(2014/3/1)]
[319p/978-4-10-132534-7]
[腐敗臭、ヘドロ臭、火葬/土葬、死化粧、第三者、医師、歯科医師、運搬、体格、知人、死体、民生委員、市職員、警察官、消防隊員、死後硬直、白い気泡状の水、葬儀、泥水、瓦礫、千1460]
[新潮文庫 い-99-4][初図][0005]