・メモ
去年の暮れに見た、フェルメール展、一点展示作品が変わったということで再度見に行ってきた。展覧会期間も後半にさしかかったせいか、博物館前の行列も短く、程なく中に入ることができた。
今回新たに加わったのは「取り持ち女」、フェルメールの作品の中では少数派の、人間の世俗的な面を強調した作品だ。今回展示された8点を見てみると世俗的な性格を持った作品3点、光と構図の美しいもの3点、宗教画1点、そして別格の牛乳を注ぐ女という構成だ。
フェルメールの特徴としては画面左から差し込む光の使い方と、時として写実的にはあり得ない巧みな構成を組み合わせた見応えのある作品にあると思う。改めて見た「牛乳を注ぐ女」はその構成と光の見事さに驚くとともにそのサイズの予想外の小ささにも驚かされた。まさに全ての技巧が凝縮された作品ということだな。