カート・ヴォネガットを始めて知ったのはマスターの2年生の時だったかな。隣の研究室のジャズ研出身の友人が「ヴォネガットのplayer pianoがなんたら」とか言ってたのを耳にはささみ、ちょっと興味を持ったことだった。早速player pianoを読了し友人にそのことを話したら「ごめん、それ読んでないんだ」とのつれない返事が(^_^;)
これにめげずにDELL Booksのペーパーバックスを読み漁ったものだ。当時手に入る作品はあらかた読んでしまったと思う。しかし今のようにこまめに読後感想を残す習慣がなかったため小説の筋をほとんど覚えていない(^_^;)でもまぁ当時の英語力を考えれば十分読みこなせていたかどうかは怪しいかな。
カート・ヴォネガットの作品はカテゴリとしてはSFに入ると思うが、そんな枠には収まらないような大きなものがテーマだった気がする。多くの作品の中で一番印象に残っているのは皮肉なことにエッセイのPalm Sundayかな。基本的にネガティブ思考な作者だがどんな状況においても思わずジョークを口にせざるを得ないと吐露しているところがなんとも彼らしい。
ということで昔読んでそのままになっているペーパーバックスを取り出して再読を始めることにしよっと^^