昭和の時代、外国製のドラマをよくテレビでやっていた。その中でもかなりレベルの高いものもいくつかあった。プリズナーナンバーシックスはそんな中の一つだ。

 

話は割と単純で、ある村に幽閉された男が、苦労してそこからの脱出を試みるがその都度失敗するという物語だ。主演はパトリック・マクグーハン、脱出しようとする者を襲う白い風船状の物体が印象的だった。とにかくいろいろ言うよりは、番組の中で何度も現れた対話を紹介しておく。

 

「お前たちは敵なのか味方なのか?」

「やがてわかる」

 

「ここはどこだ」

「村だ」

 

「ナンバーワンは誰なんだ?」

「お前はナンバーシックスだ」

「番号なんかで呼ぶな!私は自由な人間だ」

 

実に不可思議で心奪われるドラマだった。