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東京セブンローズ
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・メモ
終戦直後の混乱期、米国占領軍による漢字廃止→ローマ字化構想をひょんなことから知りその日本の実情を無視した無謀な案の通過を阻もうとする一介の市民、山中信介と彼の仲間、通称東京セブンローズの7人の女性(彼の娘2人を含む)の活躍を描いた作品だ。まぁ最後の決め手はいわゆる美人局なんだがw 十分楽しめた。
このメインのテーマとは別に、戦前戦後の混乱期の描写が実にきめ細かく非常に臨場感があった。書き手としての井上ひさしの力量を十分に感じることができる作品に仕上がっている。それにしても780というページ数はかなりビビらせるものがあるな。事実今回は図書館で1回借りた後、期限切れとなり、再度借りてやっと読むことができた。うーん、文庫で読んだほうが上下巻になっているので良かったかな(^_^)
誠剛くんはこう言ってる。
[東京セブンローズ/¥2,571]
[いのうえひさし/文藝春秋(1999/3/20)]
[780p/4-16-318380-9]
[口唱記憶術、山中信介、闇商売、ヤミ市、終戦前後の混乱期、絹子・文子・武子、漢字制限→漢字廃止→カナ使用→ローマ字使用→外国語使用、戦場の風景、ロバート・キング・ホール海軍少佐、左派的記述、千0975]
[単行本][初図][0023]