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音と言葉 (新潮文庫)
562円
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・メモ
名指揮者フルトヴェングラーのエッセイ集。音楽家のエッセイは注意が必要だ。私としては音楽を創造、理解、演奏する際に何を考えたのか。それに関連した話題にどう語るのかを期待して読むのだが、意外にそうはならない場合がある。典型的な例は政治的な発言かな。これはクラシック、ロック、ジャズとジャンルに限らずその傾向がある。思うに自分の人気に伴う影響力を発言の説得力と混同してしまうんだろうなという気がする。
まぁそういった不安はあったが、フルトヴェングラー氏はそういうこともなく音楽の話題に集中してくれるのがありがたい。面白かったのはウィーンフィルの構成の特異性の話と、ニーチェとワーグナーとの対立の構図に関する見解かな。まぁこの件についてはニーチェの一人相撲何だと思う。ただ、ドイツの人達のワーグナーに対する当時の人々の反感の強さには驚かされた。この件についてはいろいろ別の資料に当たって調べてみたいと思う次第です。
誠剛くんはこう言ってる。
[音と言葉/¥562]
[フルトヴェングラー/新潮社(1982/3/25)]
[275p/978-4-10-202401-0]
[すべて偉大なものは単純である、バッハ礼賛、作曲者と作品のつながり、ワーグナーVSニーチェ、ビジネスマンVS哲学者、科学的思惟、ワグネリアーナー、ブラームジアーナー、楽譜に忠実な演奏理論、創造的再現の理論、単純さによって素材を圧倒する、ベートーヴェンの創作過程、ヴィーンフィル、千0918]
[新潮文庫2373 フ-11-1][初図][0018]