・メモ

 

6月に続いてのジャズワコウド、前回からギターの岸本君とサックスの津山君が残り、トランペットのニラン君が抜け、ベースとキーボードは横田君と佐藤君に入れ替え、さらにドラムに木村君が加わった。さてどんなサウンドが繰り出されるのか期待でワクワクするね。客席にはyamiさんの姿もw

 

そして始まった演奏、6月との違いはすぐに明らかになった。前回、緊張感からかぎこちなさが目立った第1ステージだったが、今回はそんなそぶりもなくしょっぱなからパワー全開の演奏だった。

 

ピアノ、ベース、ドラムというリズムセクションがはっきりしたせいでバンドとしての骨格が明確になり、この基盤の上でサックスとギターが自由にふるまえるようになったことが大きい。バンドとしての構成力が抜群で、それが楽曲の完成度を高くしたんだと思う。ともかく楽しめる演奏だった。なお楽曲としては津山君のオリジナル1曲の他は、ギターのジム・ホール、サックスのチャールズ・ロイド、ギターのピーター・バーンスタインという岸本君と津山君が好きなミュージシャンのものを取り上げていた。この辺りも今回のレベルの高い演奏の秘密かもしれないね。

 

世田谷トリオの1員としても活躍中の高橋君、バッキングの時は確実に、時に大胆にリズムで支え、ピアノトリオの形態になると、まさにピアノトリオといった雰囲気を醸し出す優れたプレーを見せた。時として88鍵全てを使用するプレーは魅力いっぱいで、プレーの幅も広く様々な引き出しを持っていそうで、世田谷トリオへの期待も高まった。

 

ドラムの木村紘君。その緻密で変化に富んだプレーは定評あるところだが、今回はそこにパワフルさが加わり、ベースの横田君とのアンサンブルも決まっていた。

 

今回の最大の驚きはベースの横田君かな。ながーい指を駆使してのベースプレーは確実にリズムを刻むだけでなく、グルーブ感溢れるサウンドでぐいぐいとバンド全体を引っ張り、このバンドの大きな武器となった。うーん、ベースがいいと曲がしまるね。

 

そしてリアルブルージャイアントwの津山君、前回はロリンズ?の曲ではロリンズ風?、ショーターの曲ではショーター風とプレーに若干物足りなさが残るプレーぶりだったが、今回はよりリラックスしアドリブプレーに津山君の色が大きく出た感じだね。

 

そして岸本君、前回はドラムレスということもありリズムキープに腐心して一歩下がったポイントからプレーをしていた感があったが、今回は実力十分のリズムセクションを得たことでより自由にプレーすることができたようだ。ジム・ホールはあまり聴いたことがないのだが、今回は彼を彷彿とさせるプレーぶりだったらしいw

 

今回のジャズワコウドではフロントの岸本君と津山君の実力アップが実感できるステージだった。岸本君のバックボーンを支える仕事から解放された楽しいプレーと、アドリブでぐんぐん加速する津山君のプレーぶりに満足感いっぱいな一夜だった。zujaさん、この企画、来年も期待してますよ!このバンンド、レギューラーコンボとして活動していかないかなあw

 

・メンバ

 岸本賢治    ギター

 津山遼     テナーサックス、ソプラノサックス

 高橋涼成    ピアノ

 横田健斗   ベース

 木村紘     ドラムス

 

・演奏楽曲

- 第1セット

・バラキ(チャールズ・ロイド)

・Blues for Bill(チャールズ・ロイド)

・Walk Soft(ジム・ホール)

・スィート・ジョージア・ブライト(チャルズ・ロイド)

 

- 第2セット

・Two's Blues(ジム・ホール)

・Something Special(ジム・ホール)

・Far Side of the Moon(津山遼)

・Venus Blues(Peter Bernstein)

 

- アンコール

なし!