・メモ
右派の論客として知られる櫻井よしこ氏の著作。ちょっと違和感を感じたのは問題提起後、政府なり役所なりを鋭く攻める点かな。よく考えてみるとこういった手法は左派の文化人が使う手法なので、自分の主張を通すための手法としては右派も左派も変わらないんだね。気になったのは非常に特殊な例を引き合いに出したあとで、かなり大胆な一般化を行い大きな問題として対応が必要だとする論調かな。例として取り上げられている、ダイオキシンにせよリサイクルにせよ現在ではかなりの成果を上げてきているように思うので、このあたりは櫻井氏の杞憂に終わった感が強い。ただ、本と新聞を必ず読めという点、どんな時でも出来ないと思ってはダメとの主張は胸に刻んでおく必要があると感じた。あと憲法改正論議については概ね賛成かな。実態と剥離がある事に対しては変えていけばいいわけだしね。
正剛くんはこう言ってる。
[大人たちの失敗/¥534][櫻井よしこ著/PHP研究所 (2002/11/15)]
[215p/4-569-57844-6]
[国際法「陸戦の法規慣例に関する条約」附属書第43条、 特異例と一般化のワナ、若い世代が心配と言いつつその心情から目をそむけている。意見の画一化・過度の一般化、健康な体にこそ健康な精神が宿る→肉体の変化が精神の変化を引き起こすと考えがち、昭和30年代生まれの親の育て方のせい?、本を読め、新聞を読め、深さ1インチの報道、どんな時でも出来ないと思ってはダメ、譲歩と要求のエスカレート、リサイクル、ダイオキシン、千0691]
[php文庫 さ-30-1][初図][041]
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大人たちの失敗 この国はどこへ行くのだろう? PHP文庫
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