・メモ

開演前、バーカウンター近くでの会話が聞こえてくる

コーケツ姉さん「今日は朝まで飲む?」

永武はん「無理無理、明日早いんです」

二人とも酒は強そうだねw

 

さて、本日のステージ、ご贔屓筋の永武はん、コーケツ姉さんが参加するということで一度行ってみたかったライブだ。しかもドラムはレベルの高い演奏をするという声を耳にする竹村君だ。イマイチ体調がすぐれず行くかやめるかグズグズしていたが埼玉のジャズ喫茶廻りが不調に終わったこともあり頑張って行ってみることにした。

 

今回第1セットと第2セットはかなり趣が変わった感じだった。第1セットは、ほぼ1曲で通した感じで中盤と終盤に若干テーマっぽい展開が見えたが、それ以外はほとんどコーケツ姉さんがアドリブでぐいぐい引っ張る展開だった。第2セットは一応テーマを曲の最初と最後に演奏しそのあとは大体第1セットと同じ展開だったかな。

 

さて演奏だが、3人でのアンサンブル、サックスとピアノ、ピアノとドラム、ドラムとサックスというデュオ形態、さらに各自のソロといった感じで曲が展開していき、実に楽しい展開だった。特に第1ステージは、上記の展開が面白くて次はどんなプレーをするのか、このプレーに誰がどんな反応を示すのか非常に緊張して各メンバーの動向を細かくチェックしていたため非常に疲れた。第1セットが終わったあと、疲労困憊のあまり倒れそうになった(^_^;) いやあインプロヴィゼーションって本当に楽しいw 第2セットはちょっと反省し、演奏を楽しむことに専念した。3者とも見所満載の演奏だったが、特に注目したいのは竹村君のドラムかな?この人の演奏は本当にすごかった。

 

コーケツ姉さん、前回のスガ・ダイローとのデュオはスガ氏に遠慮してか、若干プレーが(若干だったがw)穏やかだったが、今回はそんな縛りがないせいかドルフィー的な音色でブローしまくっていた。うーん、いい感じw 彼女はそんなに長い間吹けないという話を聞いたことがあったが、今回はかなりの長時間吹きまくっていたのでそんな心配は杞憂だったようだ。そして当たり前なんだがフリーのインプロヴィゼーションができる人って、テーマ部分を吹いてもかなりレベルの高い演奏をするんだよね。特に第2ステージでそれを感じたな。そしてステージ前後、演奏をしてない時の大人しい感じと演奏中のぶっ飛んだ形相のギャップも楽しかったw

 

永武はん、J.J.SOULでの疾走感溢れるプレーぶりが魅力だが、今回はレギュラートリオの発展系である完全にフリー系のアプローチだ。各曲でフリーとしての確かな技量を示してくれた。ただ、コーケツ姉さんが中心の時はちょっと慎重になっていて少し音も控え気味だったかな。今回の演奏ではコーケツ姉さんが休んでいる間のソロピアノの部分が面白かった。ただしプレーぶりは第1セットのどフリーの時より、テーマが一応ある楽曲でのプレーぶりの方が私的には永武はんぽさを感じたかな。ただなぁ、個人的にはあまりフリー系の演奏に傾倒して欲しくないなあ。J.J.SOULのプレーぶりが格好いいだけにねw

 

そして今回の一番の驚きはドラムの竹村君かな。この人のプレーぶりは強く激しく凄まじい。が、実に繊細で行き届いたプレーぶりだった。一言で言うとドラムを叩く、叩かないの判断の速さ・正確さ、でかい音で叩く、叩かないの瞬時の判断が抜群にいい。俗な言葉で言えばキレがいいということだが、そんな言葉では表せないようなプレーぶりだった。そして特に第1セットでは様々な音を響かせてくれて面白かった。だが、プレーぶりはそれだけではなく、全力で叩く時のスケールの大きさはジョン・スコフィールドのバンドにいたデニース・チェンバースを彷彿とさせ、しかも彼よりもストロークが速い! いや感激いたしました。

 

今回のライブで少しだけフリージャズの楽しみ方がわかったように思う。すぐにという訳ではないが(^_^) 時期をみて再度フリーのライブにチャレンジしてみたいねw

 

・メンバ

 纐纈雅代    アルトサックス

 永武幹子    ピアノ

 竹村一哲    ドラム

 

・演奏楽曲

- 第1セット

 ?

 

- 第2セット

 ?

 (ロリンズのサキソフォーン・コロッサス風の曲他数曲)

 

 

- アンコール

   サキソフォーン・コロッサス