・メモ

本の出版に当たっての校正作業に焦点を当てた

エッセイ集である。ただ、以前のように活字を

拾って活版印刷をするというプロセスは過去の

ものとなり、PCなどから本文を入れそれを入稿

するような形になってきたので、本書で挙げら

た多くのエッセイに関する話は現在では存在し

ない感じだね。むしろ現在ではテキスト入力

ソフトの誤変換とか、一括検索・置換なんかの

使い方なんかが課題になるんだろうな。本書を

構成する、構成に関するエッセイも同じような

タイトルが多く、まぁあんまり面白くない。

面白かったのは漱石先生の全集を出す際の校正

作業に四苦八苦する弟子たちの姿、そして出版

社に勤めていた井伏鱒二の若かりしころの苦労

話とかかな。

 

誠剛くんはこう言ってる

 

[誤植読本/¥1,836]

[高橋輝次編/東京書籍(2000/7/28)]

[268p/4-487-79525-7]

[同じようなタイトル、活字を拾う、活版印刷、思い込み、誤植、校正、漱石文法、本の作り方が違う、組版、千567/1647][単行本][図初][026]

 

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