[フェルマーの最終定理/¥843]

[サイモン・シン、青木薫(翻訳) /新潮社(2009/6/10)]

[495p/978-4-10-215971-2]

[コリヴァギン=フラッハ法、岩澤理論、ガロアの群論、ピュタゴラス、数学理論の統一への道、不完全性定理、チューリング、楕円曲線(E系列)=モジュラー形式(M系列)、谷山=志村予想、ヒルベルト、ラッセル、ゲーデル、フェルマー、千0435/1627]

[新潮文庫シ-37-1 7953][再][001] 

サイモン・シンは凄い。数論上の長年の課題だが、

庶民に生活にとっては何の関わりもない、フェルマーの

最終定理の証明までの道のりを、壮大な感動ドラマに

仕立て上げている。ハイライトは本題の領域である

楕円曲線が谷山=志村予想により、モジュラー形式を

とけば良いと分かった時点と、そのためのツールの

コリヴァギン=フラッハ法に見つかった不備を、

一度は採用を見送った岩澤理論で解消できることが

分かったあたりだな。今回で3度目の読了になるが

これほどクライマックスになって興奮したことは

今までなかったな。素晴らしい。

 

PS 自然な日本語訳にしてくれた青木さんにも感謝w

 

誠剛くんはこう言ってる。