コルシア書店の仲間たち (文春文庫)/須賀 敦子
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[コルシア書店の仲間たち/¥471]

[須賀敦子/文藝春秋(1998/6/15)]

[237p/ 4-16-757701-1]

[ツィア・テレーサ、ガッティ、ペッピート、トゥロルド神父、ニニ、フェデリーチ夫人、サンティーナ夫人、ダヴィデ、千0191]

[文春文庫 す-8-1][初図][023]

まだ多くに人にとって社会主義だとか左派という言葉に
夢を持つことができた時代、仲間たちの共同運営の場所であり、
夢をつなぐ象徴であった、イタリアの小さな本屋での出来事と
そこに集う人々を描写する作品だ。

理想に燃えて作った共同体も、やがて方向性の違いだとか、
性格の不一致などできしみを生じ、最後には上からのお達で
解散せざるを得なくなる顛末が著者の手腕により丹念に
描かれていく。本書の中心ではないが、多くの登場人物たちの
描写が著者の腕前の真骨頂だなと思う。

誠剛くんは
こう言ってる。