- 新訳 ゲバラ日記 (中公文庫)/チェ ゲバラ
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[ゲバラ日記/¥925]
[チェ・ゲバラ著、平岡緑訳/中央公論新社(2007/2/25)]
[366p/ 978-4-12-204940-6]
[医師、グアテマラ、キューバ、コンゴ、ボリビア、ゲリラ、少数、「永久に勝利を目指す」、ホアキン隊、チノ、エル・メディコ、バリエントス、千0202/1600]
[中公文庫ケ-3-1][初図][010]
ゲバラが何者であるか知ってる人は少ないのではないか。
私もよく知らなかった。もともとアルゼンチン人の医師で、
キューバ独立に関わった後、ボリビアに潜入しゲリラ戦を
戦う中で亡くなり、遺体がしばらくの間行方不明になって
いたらしい。本書はそんなゲバラが死の直前まで
書き綴った日記だ。
常に襲いかかる怪我、病気のリスク、飢え、渇きの問題、
政府軍との間での不意打ち、不意打ちを食らう事、
仲間のゲリラ兵の間の喧嘩、裏切り、サボタージュと
彼の心は休まる事がない。特に山岳地帯での、
政府軍の視界を避けての移動は過酷極まりない。
ただ、根本的な話として、ゲリラ戦はやっちゃ
いかんだろ。ゲリラ戦によってゲリラ兵と一般市民との
区別は事実上つかなくなるから、ゲリラ壊滅の作戦
として市民の虐殺が日常化する可能性があるからね。
それにしてもゲバラを、対ボリビア政府のゲリラ戦に
駆り立てたものはなんなのか、私には未だにわからない。
ゲバラのような人物はむしろ今の世の中にいた方が
実力を発揮できたのではないかと思うな。反体制的な
活動を指揮する場合、今だと政府に対するサイバーテロが
想定できる。肉体を酷使する必要がない以上、ゲバラの
分析力、判断力、決断力、行動力が活かせたのでは
ないかと思う。
誠剛君はこう言ってる。