TUGUMI(つぐみ)/中央公論社
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[TUGUMI/¥1,080]

[吉本ばなな/中央公論新社 (1989/10/10)]

[237p/4-12-001775-3]

[つぐみ、まりあ、陽子、恭一、乱暴、ぶっきらぼう、人格描写、千0350/1580]

[単行本][再][050]

つぐみとまりあという二人の少女の
交流を非常に細やかに描いた作品だ。
本書を読みながら、これはつぐみという
アクの強い女性を鏡のようにとらえ、
そこに映る自分が何なのかを問う
小説なのかなという気がしていた。
しかし、著者の吉本ばなな氏に
よれば、つぐみは吉本氏そのもの
だという。これにはちょっと一本取られた
気がしたな。

とりあえず十代の少女の細やかな
人物描写が非常に巧みな作品だ。
それにしても主人公の生死に関わる話を
絡ませるというのは反則だよな。
人生も半ばを過ぎた私にとっては
それだけで、けっこうハラハラさせ
られるもんな。ずるいw

正剛くんは
こう言ってます。