ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (叢書L’ESPRIT NOUVEAU (9))/白地社
¥2,412
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[ボン書店の幻/¥2.484]

[内堀弘/白地社 (1992/9/15)]

[270p/4-89354-094-4]

[鳥羽茂、雑司ヶ谷、ウルトラ・ニッポン、ボン書店、洋服屋、羽田野芳文、VAN、中学、慶應、岡山、千0825]

[叢書 L'esprit Nouveau 9][再図][022]

切ないねぇ、この話は。
昭和の初め、わずか10年余りの間だけ、
詩を紹介し続けた発行所、ボン書店の
足跡を辿ったのがこの本だ。

ボン書店は岡山から出てきて、慶應中退後、
鳥羽茂が運営していた小さな小さな発行所だ。
一部の人からの評価は高いものの、世間的には
無名の存在、経営も相当苦しかったようだ。

実にこの鳥羽茂の行き方自体、危なく危うい。
結局病で妻と息子を失い、自らも若くして
病に倒れ亡くなってしまうわけなだ。
こんなやるせない障害、追っていくうちに
ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」を
思い出した。悲しく寂しい。

正剛くんの
言動はこちら。