外套・鼻 (岩波文庫)/岩波書店
¥518
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[外套・鼻/¥497]

[ゴーゴリ、平井肇(翻訳) /岩波書店(2006/2/16)]

[140p/4-00-326053-8]

[コワリョフ、五等官、八等官、九等官、アカキーイ・アカーキェービヴィチ、千0113/1571]

[岩波文庫赤605-3][再][011]

ストーリテラーとしてのゴーゴリの
才能が十分に活かされた2作品だ。
まず、外套。アカキーイ・アカーキェービヴィチの惨めな人生を
実に鮮やかに描写している。この作品が面白いのは
彼が死んで終わるのではなく、死後の亡霊となってからの
復讐の話が秀逸なせいだろうな。

そして鼻。
八等官コワリョフの鼻が逃げ出し!
まんまと五等官になりすまし!
逃亡を企てる、だなんて荒唐無稽な
話が、何の違和感もなく展開していく。
どういう頭の構造をしているのかわからんが
群を抜く発想と展開力が圧倒的だ。

狂人日記と死せる魂は早速読んでみよう。
正剛くんは
こう言ってる。