反少女の灰皿/新潮社
¥1,188
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[反少女の灰皿/¥1,188]

[矢川澄子/新潮社 (1981/01)]

[207p/ 978-4103278023]

[澁澤龍彦、アリス、スウィフト、種村 季弘、三姉妹、間引き、千0591/1570]

[単行本][再図][008]

矢川澄子は澁澤龍彦の元妻だ。しかし本人も
多くの翻訳書や著作がある。どんなことを書いているのか
ちょっと興味を持ち読んでみた。

読んでいるうちにちょっと違和感を感じた。なんだろう、
文体がちょっと気になる。うまく言えないけど女性らしく
ないというか。それも無理して女性らしさを消していると
いうか。。そのうちタイトルも気になった。
「反少女」ってなんだろう。「非少女」ではなくて、
反少女って、ある種の敵意を感じる言葉だ。
読んでいくと、著者には「美少女」に対する反感が
あるらしい。灰皿って言葉も、「私はタバコを吸う」と
いう宣言にも思える。

と読み進めるうちに、なんだかフェミニスト宣言みたいな
部分にぶつかった。うーん、こういうことか。女性で
あるがゆえの仕事上での差別、夫達彦からの
強制めいた押し付けの数々、なんてことが引き金と
なったのかな。

でも、あまり吹っ切れていない感じが残念だな。
正剛先生は
こう言ってる。

PS そうそう、沼正三氏に関する記述の部分だけ、
   矢川氏の地金の部分が出た、女性的なものの
 書きようになっていた部分が興味深かった。
なぜここだけ?