- 新版 分裂病と人類 (UPコレクション)/東京大学出版会
- ¥3,024
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[分裂病と人類/¥3,024]
[中井久夫/東京大学出版会; 新版 (2013/9/26)]
[256p/978-4130065146]
[S親和者、西欧精神医学史、文化人類学、分裂病、うつ病、統合失調症、医療、ギリシア・ローマ、執着気質、千1546]
[UPブックス][初図][098]
現代では統合失調症と呼ばれるようになった病に関する記述。
読んだ感じだと、医学書というには専門臭さが無く、
エッセイというには文章が固い感じ、
なんだろう、研究書という感じなんだろうか。
最初の1、2章は、まぁ文化人類学的な
観点からの統合失調症に関する様々な
考察かな。
面白かったのは第3章の古代ギリシアにまで遡る
西欧精神医学史かな。ただ、精神医学が全面に
出るというよりは、医学や風俗、たとえば魔女狩り
なんかの話題が豊富で、本来の意味で精神医学史と
言えるのは18世紀になった位からかな。
まぁどっちにしろ、この医学領域が確立してから
じつはあまり間が無いことがよくわかる。
たぶん今でも世界中で試行錯誤が
続いているんだろうな。そう言う意味では
自然科学の変遷を辿るようなワクワクした
感じはあまり無い。むしろ人間対人間の
どろどろとした繋がりというか関係が、
延々と語られる感じだ。
あまり好みの文体じゃないな。まぁ主題についても
あまり興味ないのかもしれない。
正剛先生はこう言っている。