- せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)/筑摩書房
- ¥886
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[せどり男爵数奇譚/¥780]
[梶山季之著/筑摩書房 (2000/06)]
[299p/4-480-03567-2]
[笠井菊哉、ふらんす物語、人の皮、装丁、ビブリオ・クレプト、権之助坂、ぎあど・べどがる、千536]
[ちくま文庫 か1-33-1][再図][097]
私の曖昧な記憶では、梶山季之は
エロチックな作風の作家だったような気がしたが、
それは勘違いだったようだ。
本書は、著者の分身である「私」がせどり男爵こと笠井菊哉氏から聞く、
不思議で奇想天外な古書にまつわる話と言うことになる。
雰囲気は昭和40年代から50年代といったところか。
語られる話は奇妙でユーモラスで、グロテスクな要素に
満ち満ちている感じ。誰に似ているんだろうと考えを巡らせた結果、
ちょっとだけ阿刀田高に似ている気がした。もっとも阿刀田高の
ほうが奇妙な味の濃度が高いけどね。
というわけで正剛君はこう言っている。