赤光 (新潮文庫)/新潮社
¥555
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[赤光/¥555]

[斎藤茂吉/新潮社(2010/2/1)]

[358p/978-4-10-149421-0]

[死にたまふ母、かうかうと、人生は芸術を模倣す、アララギ、我が母よ、死にたまひゆく我が母よ、我を生きし乳足らひし母よ、灰の中に母をひろへり、色彩、赤、血、季節、冬、狂人、死、千259]

[新潮文庫 さ40 1][図再][081]

久々に読み返してみた。
斎藤茂吉が歌人であることは知っている。ただ、それ以上の
情報を私は持っていない。読んでみる中で気がついたことと言えば、
色彩で言えば赤、季節で言えば冬に印象的な作品が多い。

そしてとりわけ印象深いのは母の死に関する作品かな。
悲痛なまでの母への思いが紙面の向こう側から
こちらに迫って来る。私にとっては父の死が想定できず
大きな喪失感を味わったのと同類の感覚のような気がする。

ただ、全体として読むだけでは作品として頭の中に定着しない
感が強い。次回チャレンジする時にはまず声を出して読んでいくことで
自分の中で何が変わるのかを見極めてみたい。

正剛先生の意見は
こちら