本の本―書評集1994‐2007/筑摩書房
¥2,940
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[本の本―書評集1994‐2007/¥2940][斎藤 美奈子(著)/筑摩書房 (2008/03)]

[738p/978-4480814876]

[荒俣宏、澤田知子、八百八町に骨が舞う、ガジェット派、顔面考、純文学、不機嫌、ナンシー関、夜と霧、本のある生活、ジェンダー論、日本ノ霊異ナ話、生田 紗代、中島京子、米原万里、ピカレスク、千1297]

[単行本][再図][007]

以前1回読んで、全く記憶に残らず、今回2回に分けて
図書館から借りてなんとか読了した。やっぱ700ページを
越えてくると読み切るのもちょっと挑戦になる感じ。

斎藤氏には若干偏見があった。googleで画像を見てみると
ちょっと怖そうな感じ、厳しいことを言いまくっているのかなぁ
と構えたが、それほどでもなかった。

書評を生業としている人は大変だなと、読んでいて感じた。
読む本は必ずしも好きな本と言う訳でもなく、橋にも棒にも
かからないような本も読まざるを得ない訳なので、
これは厳しいな。

全体を通して読んでみると、ジェンダー論、フェミニズム論の
あたりは、第三者的な立ち位置を取っているが、本人自身が
論客の一人なんだよな。そのあたり文章の歯切れが悪い
というか妙に饒舌な感じ。あと、純文学についてはちょっと
拘りがある感じだな。この2点はちょっと深入りしたくないな。

その他の面では概ね楽しめた。特に「本のある生活」の
章が私は好きだな。その他気に入った・気になった書籍、
作者は上のメモにまとめておいた。